別に怒ってなんかないよ
ただお前の諦めた姿がきらいなだけ
下を向いてないで次はカンバレよ
結果より気持ちだろ オレらに必要なのは
頭 抱えないで 周りをみてごらん
君が 素直に頼れば 支えるから
つらい時はそっと後ろを見てごらん
オレ達が うなずいてあげるから
楽しい時だけが仲間じゃないだろ オレ達は
共に悔しがり 共に励まし合い 生きてゆく笑顔の日々を
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下を向いてないで次はガンバレよ
結果より気持ちだろ オレらに必要なのは
※ケツメイシ『仲間』
ケツメイシの『仲間』という歌の歌詞が、今シーズンを通じて、自分が感じたことにぴったり。
以下、今シーズンを通じて感じたこと。
10月6日(土)に全ての日程が終了し、チームの順位は2位。
首に掛けられたメダルは、3年前と同じくシルバーメダル…
しかし、自分で自分に『よくやった。』と労いの声を掛けてあげようと思う。
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3年前に、初めて訪れたモンゴル。
初の海外生活。初の海外でのサッカー。
何も分からないことだらけだったけど、がむしゃらに目の前ことに取り組み、全力を尽くした結果、FCウランバートルの一員として、カップ戦、リーグ戦共に2位という結果が残った。
国のNo.1を取れるチャンスが、シーズンで2回もあったが、そのチャンスをゲットすることはできず…
当時はめちゃくちゃ悔しかったけど、自分の力不足を痛烈に感じたことも事実。
全てにおいて足りていなかったのが、当時の自分。
2位という結果は、妥当な結果だったと思う。
自分自身、本当に力不足だった。
でも、本気でがむしゃらに全力で頑張った。
それだけは胸を張って言える。
だからだと思う。
FCウランバートルの一員として、チームのみんなが自分の事を認めてくれたことは、物凄く実感していた。
そんなチームメートのことが大好きで、シーズンが終わった瞬間に涙が止まらなかったのが、2015年の最後。
モンゴルを離れてからも、2015年一緒に戦ったチームメートやスタッフのことは、一度も忘れることはなかった。
自分の心の中に常にあるのは、FCウランバートルというチーム。
赤いユニフォームを着て、もう一度プレーしたい気持ちは、モンゴルを離れた3年間、変わることはなかった。
ただ、サッカー選手としての夢や目標もあり、自分自身へのチャレンジを課したのが、2016年のニュージーランドと2017年のタイ。
モンゴルではない場所で、1人のフットボーラーとして、自分の夢や目標を追った。
その道は、自分にとって物凄く険しい道だったし、上手くいかないことも沢山あったけど、KAZUTAKA OTSU という1人の選手を大きく成長させてくれた道。
そして、1人の人間として大きく成長した道でもあった。
しかし、その道を歩いている途中、心の片隅にはいつも赤いユニフォーム姿の自分があったことも事実。
きっと…
いつになるかは分からないけど、自分がフットボーラーとして歩み始めた原点に戻ることは、心のどこかで感じていた。
いつか来るその日の為に、自分の限界を超え続け、進化し続ける作業を繰り返してきた。
違う場所に居ながらも、自分の心の中には常に
”FC Ulaanbaatar”
が存在した。
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意外と早く、その想いが現実となった。
色々な偶然やタイミングが重なり、もう一度FCウランバートルでプレーするチャンスが巡ってきた。
今年は、他の国やチームでプレーする可能性も探っていたが、自分の心が潜在的に求めていたことは、赤いユニフォームを身にまとい、もう一度モンゴルでプレーすること。
その自分の姿を想像した瞬間が、1番ワクワクがした。
それに、ニュージーランドやタイでの経験から、自分に対する『自信』もあった。
3年前とは違う、進化した自分でモンゴルリーグに挑む。
そして、3年前の感謝の気持ちを、FCウランバートルのみんなに直接伝えよう。
その気持ちを胸に秘めて、今年3月に極寒の地へ戻ってきた。
3年ぶりに戻ってきたFCウランバートルは、スタッフやチームメートが変わっていて、当たり前だけど3年前とは違うチーム。
それでも、数名残っていた3年前のチームメート達が、自分がプレーしていなかった期間、チームを支えてきた印象だった。
だからこそ、FCウランバートルの血が流れている自分も、今年のチームに貢献したい気持ちが余計に強まった。
迎えたシーズン開幕戦。
その気持ちが強すぎたのか、空回りしてレッドカードで退場。
初っ端から、厳しい現実を突きつけられた。
3年前の自分なら、ここで一気に落ちていただろう。
しかし、FCウランバートルに戻ってきたKAZUTAKA OTSU は、これぐらいの壁なら目を閉じてでも乗り越えられる。
それぐらい、自分に対して自信があった。
このチームへの想いを胸に、モンゴルではない場所で積み重ね続けてきたから。
出場停止が明けてから、ほとんどの試合でスタメンでプレーした。
新しいチームメートとも、積極的にコミュニケーションを取った。
時には、駄目だと思うことに対して怒った。
感情をむき出しにして、キレたこともあった。
誰かが良いプレーをした時は、とにかく褒めた。
チームメートがゴールを決めた時は、自分が決めた時と同じように喜んだ。
全ては、3年前に果たせなかった”優勝”を実現するため。
その結果を残すことが、このチームに対してできる、最高の恩返しだと思っていた。
だから、ポジションがどこだろうと、給料がどうだろうと、周りの人がどうだろうと、自分にとっては関係なかった。
常に「優勝するためには?」とういう質問を自分自身に問いかけて、行動基準やプレー基準を定めた。
「優勝」の文字を、ノートに何回も書きなぐった。
トロフィーを掲げる瞬間を、何回も想像した。
その結果…
ボランチやインサイドハーフのポジションながら、4ゴール5アシスト。
監督から「お前がチームのNo.1」だと言ってもらえた。
チームは、リーグ戦で1敗しかしなかった。
シーズン通して、常に優勝争いをした。
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それでも、優勝はできなかった。
表彰式で、3年前と同じシルバーメダルが、首に掛けられた。
めちゃくちゃ悔しいけど、これが現実。
2度目のFCウランバートルでのシーズンも、2位という結果になった。
求めていた結果は手にすることができなかった。
まあ、結果は自分だけではなく、相手がいることだから仕方ないことなのかもしれない。
勝負の世界って、きっとそいういものなんだろう。
でも、優勝する!という気持ちを持ち続けて、1シーズン戦い抜いたことは、自分で誇りに思っている。
誰よりも、強い気持ちで戦い抜いた自信がある。
そして、メダルの色とか、試合の勝敗とか、ゴール数とかよりも、またこのチームでプレーできたことが本当に幸せだった。
どんな結果よりも、1番嬉しかったこと。
3年前の感謝の気持ちを伝えるはずが、もっともっと感謝が増えた。
自分にとって、FCウランバートルはやっぱり最高のチーム。
きっと、周りの人からしたら、お前何言ってるんだ?って思われるだろう。
相変わらず、ピッチ外での問題は沢山あったし。笑
周りから全然好かれてないようだし。笑
他の外国人選手は文句だらけだったし。笑
だけど、最高かどうか決めるのは自分の気持ち。
この気持ちが1番大切だと思う。
きっと、この自分の気持ちは、チームのみんなにも届いているはず。
3年前に関わった仲間、今年の仲間、FCUlaanbaatarに関わる全ての仲間達に、自分の気持ちがきっと届いていると信じてる。
Bayarlalaa FCUB !!
プロサッカー選手としては失格だけど、人間としては最高の言葉で、このブログを終わりにしよう。
結果より気持ちが大切。
また、前だけを向いて走ります!
結果より気持ちが大切な脱サラ海外リーガー
大津一貴