こんにちは、大津です。
先日、僕は下記のツイートをしました。
🇲🇳モンゴルリーグの待遇
実力ある外国人に1000~3000$/月 出すチームもあり。(数チームのみ)
モンゴル代表の中心選手で1000$/月 前後ぐらい。
現地の平均月給が、日本円で約4~5万円ぐらいなので、1000$(約10万円)貰えれば厚待遇。
東南アジア等に比べるとまだ低いが、様々な可能性はある国。 pic.twitter.com/XyJEmDNble
— 大津一貴🇲🇳蹴球サロンメンバー募集中 (@kazuuu02) September 1, 2019
ということで今回は、モンゴルリーグの待遇について考察していきます。
※選手それぞれ契約内容が違います。また、チーム毎に契約内容も異なります。ここに記載する数字はあくまでも大まかな目安です。予めご理解下さい。
目次
外国人選手の待遇(厚待遇編)
モンゴルリーグでは、外国人選手が【3人+アジア枠1人】のプレーが可能です。
※2019年レギュレーション(シーズン毎に変更の可能性あり)
1部リーグの各チーム、様々な国籍の外国人選手が所属しています。
また、2部リーグ・3部リーグのチームでも、外国人選手が所属しているチームも存在します。
ちなみに、現在モンゴルリーグでプレーしている外国人選手の中で、日本人国籍の選手が一番多いです。
次いで、ロシア人選手。他には、ブラジル、スペイン、セルビア、セネガル、コートジボワール等です。
世界各国から選手が集まっています。
では、外国人選手の待遇を考察します。
まず、資金力がある1部リーグの数チームには、1000$(約10万円)以上の選手が在籍しています。
その中でも、過去には3000$程の給料を受け取っていた外国人選手も存在しました。
実力がある選手、または経歴がある選手に対して、800$~3000$ぐらいの給料が、現在のモンゴルリーグでの厚待遇な外国人選手と言えるでしょう。
給料のほかに、家(シェアハウスが多い)、食事、航空券、ビザ代などを条件としてくれる契約形態が多いです。
※モンゴルでの平均月収は日本円で約4~5万円と言われています。そのため、1000$(約10万円)は厚待遇の部類と言えるでしょう。
外国人選手の待遇(低待遇編)
全ての外国人選手が、厚待遇で迎え入れられるわけではありません。
当たり前ですが、全ては実力次第です。
特に、プロとしての経歴が無い選手が、プロキャリアをスタートさせるためにモンゴルリーグへトライアルに来るケースが多いです。
その際、いきなり3000$の給料を受け取ることは、ほぼ皆無と思ったほうがいいでしょう。
まずは低待遇でもチームに所属し、シーズンを通じて結果を残す必要があります。
その際の待遇は、0~400$ぐらいが目安といったところでしょうか。
無給でプレーしている外国人選手も存在します。
無給だったとしても、『家(シェアハウス)と食事は付ける』というような条件の場合もあります。
条件を気にしなければ、モンゴルでもプロサッカー選手としてのキャリアをスタートできる可能性があります。
やはり、プロとしてのキャリアがある場合と無い場合では、その後のステップアップに大きな違いが生まれるものです。
『日本のアマチュア選手』と『モンゴル1部のプロ選手』を比べた場合、後者の方が興味を惹かれるケースが多いです。(日本国内ではなく、世界的なマーケット基準で判断した場合)
このような理由から、近年は日本人選手が増えた傾向があります。
モンゴル人選手の待遇(代表クラス選手編)
当たり前ですが、現地のモンゴル人選手も実力によって大きく給料が変わります。
まずは、モンゴル代表の中心選手を例に考察します。
資金力がある1部リーグのチームに所属する代表クラスの選手で、だいたい1000$前後になると思われます(かなり高待遇な場合)。
先にお伝えしたとおり、モンゴルでの平均月収が日本円で約4~5万円ほど。
そのため、1000$(約10万円)は厚待遇の部類と言えるでしょう。
地方出身の選手が、首都ウランバートルのチームに加入する際は、チームから家を用意してもらうケースもあります。
外国人選手&地方出身モンゴルのシェアハウスで生活しているパターンもあります。
モンゴル人選手の待遇(一般的な選手編)
先に説明したように、資金力がある1部リーグの数チームに所属する代表クラスの選手は、厚待遇でサッカーをする環境がある半面、大多数の一般的なモンゴル人選手の待遇は、まだまだ厳しい環境にあります。
国の平均月収に満たない給料(約4万円ほど)での契約も多いので、サッカー以外でも仕事を掛け持ちしている選手も多いです。
また、低待遇の外国人選手と同じように、無給の選手も存在します。
更に、学校に通いながらプレーしている若い選手も数多く存在します。その為、「今日は仕事で練習に行けない」ということが頻繁にあります。
多くの選手が働きながら活動している、日本の社会人サッカーのような環境を想像してもらえると、イメージがつきやすいでしょうか。
まだまだ、モンゴルのサッカー環境(待遇面)は改善の余地があります。
まとめ
●外国人選手の待遇(厚待遇編)= 800$~3000$ほど(+その他)
●外国人選手の待遇(低待遇編)= 0~400$ほど(+その他)
●モンゴル人選手の待遇(代表クラス選手編)= 1000$ほど(中心選手レベル)
●モンゴル人選手の待遇(一般的な選手編)= 0~250$ほど+他の仕事
ざっくりまとめると、以上の4グループに分けることができます。
2022年ワールドカップアジア1次予選を突破し、これから始まるアジア2次予選では日本代表と同グループになったモンゴル代表。
近年、成長著しいモンゴルサッカーですが、待遇面ではまだ他国に劣る部分もあります。
同じアジア内でも、東南アジアや中東に存在する、資金力溢れるようなチームに匹敵するクラブはまだありません。
しかし、数年前はモンゴル代表クラスの選手でも200$に満たない待遇でプレーしていた選手もいたようです。
数年前がそのような状況だったので、物凄い勢いで成長しているリーグと言えることができると思います。
上記のような待遇面、また実際にプレーしている経験を踏まえて、これから様々な可能性があるリーグだと考えています。