こんにちは、大津です。
先日、私は下記のブログを公開しました。
「夢を叶えるためには、【目標設定】がとても大切!」
という内容の記事です。
しかし、はじめに計画した目標設定通りに、1つのミスも無く実行できるロボットのような人間は存在しません。人間誰しも、多かれ少なかれミスや失敗はあるものです。
そこで、今回は目標の”修正”というテーマをで、説明を進めていきます。
目次
人間は計画通りに動けない動物
まず、大前提として【人間は計画通りに動けない動物】であることを理解しておきましょう。
子供の頃に立てた計画通りの人生を一寸の狂いも無く生きた人間は、存在しないと言い切っても良いでしょう。
スポーツ界で有名なイチロー選手や本田圭祐選手の人生も、多かれ少なかれミスや失敗は存在しています(むしろ、彼らは失敗の数の方が多いという主旨のことを発言されています)。
下記に紹介するのは、バスケットボールの神様とも称される世界的スーパースター、マイケル・ジョーダンの言葉です。
私は9,000回以上シュートを外し、300試合に敗れた。
決勝シュートを任されて26回も外した。
人生で何度も何度も失敗してきた。
だから私は成功したんだ。
この名言からも分かるように、人生において失敗は必ず存在するものです。マイケル・ジョーダンという偉大な選手ですら、多くの失敗を重ねています。
どんなに凄い功績を残してきたスーパースターだとしても、【人間は計画通りに動けない動物】であることを、ご理解いただけたでしょうか。
目標設定と挫折
上記で述べた通り、人間が生きる上で失敗は必ず存在します。
しかし、真面目な人ほど無理してでも最初に立てた目標を達成しようと頑張りすぎてしまうものです。
それでも目標が達成できないとき、人間は【挫折感】を味わいます。
多くの成功者は「挫折を糧にすべきである」と口にすると思います。これは間違いではありませんが、一歩間違えると危険な落とし穴となります。
まず、挫折を糧にできること自体が【得意な才能】に分類されます。
逆に言うと、一般的な普通の人間は一度失敗したら簡単には立ち上がれません。それぐらい、人間の心(メンタル)はとてもナーバスなものです。
「オレは週間目標を達成できないダメな人間なんだ」
「自分には達成できない目標なんだ」
というように、【自分にはできない】と思い込んでしまう原因になる可能性も潜んでいます。実は、目標設定とは挫折の危険も兼ね備えていたのです。
目標設定の目的
ここでもう一度、原点に立ち返りましょう。そもそも、目標設定をする目的は何なのか、確認する必要があります。
結論から述べると…
●夢を実現するためのロードマップを描くため
●モチベーションUP
この2点が、大きな目的です。
目標を達成したいにも関わらず、夢の途中で挫折感を味わい、モチベーションの低下により前進できない状況は本末転倒です。
ここで大切なことは、「やる気を維持させるために、失敗をどのように処理するか」です。
目標が達成できなかった際のセーフティーネットを用意しておく必要があります。
失敗の対処法
では、【失敗したときの対処法】を具体的に説明していきます。
①目標が達成できなかったときの原因を探る
まずは、なぜ目標が達成できなかったのか。その原因を追究します。
ここで重要なことは、その失敗の要因が【外的要因なのか】という部分です。もっと分かりやすく言うと、その失敗を【自分のせい】or【自分以外の要因のせい】に分けます。
例えば、「毎日5キロ以上ランニングをする」という週間目標を立てたとします。
5日目までは毎日目標を達成してきましたが、6日目と7日目に大型の台風が直撃し、外でランニングができませんでした。
この場合、当初の目標は達成できていません。しかし、達成できなかった要因は【大型の台風】のせいです。(=外的要因)
上記の例は極端な例ですが、このように目標が達成できなかった要因を追及します。
原因を深く追究すると、自分にはコントロールできないことが要因のケースが多々あります。
●他人の言動
●試合会場の環境
●コロナ禍による練習環境の制限 etc.,.
上記に記載した内容も、自分にはコントロールできない要因です。
外的要因によって目標が達成できなかった場合は、自分を責める必要はありません。目標が達成できていなくても、気にしないことが大切です。
②設定した目標が適切だったか見直す
次に行うことは、「設定した目標が適切だったか見直す」ことです。
例えば、「毎日5キロ以上ランニングをする」という週間目標を立てていたが目標を達成できなかった、としましょう。
しかし、その目標を立てた週末に、実は大切な公式戦が控えていました。そのため、疲労を残したまま試合に挑んでしまっては、ここでも本末転倒です。
「本当にこの目標を設定するべきだったのか?」
という部分に着目しましょう。
・現在リフティングが10回しかできないのに、【リフティング1000回】を達成する”週間”目標を立てた
・現在12歳なのに、【プロ契約を結ぶ】という”年間”目標を立てた
・年間10ゴールが目標なのに、次の”1試合だけ”で達成する目標を立てた
上記に記載した内容も、自分の現状とミスマッチした目標設定です。
仮に、自分の立てた目標が少し無謀だった場合は目標を修正しましょう。夢を叶えるために目標設定を行うので、その夢を追う手段は途中で何度も修正して構いません。
「少し難しそうだけど、努力次第で達成できそうだな」
このように思えるぐらいの目標が、週間目標や月間目標の目安です。
大切なことは、【小さなことを日々積み重ねること】です。一夜にして夢を叶えることは、世界中のどんなスーパースターでも大変難しいことです。
「小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています」
by イチロー
イチロー選手でも、小さなことを日々積み重ねています。
自分自身の現在地と、自分の夢までの立ち位置を何度も確認し直す。もし、少しでも方向がずれていたら軌道修正する。そして、また少しずつ前進していく。この作業をコツコツ積み重ねた先に、自分の目標(=夢)が待っています。
③最低限やるべきことを設定する
次に行うことは、【最低限やるべきことを設定する】です。
先のイチロー選手を例に挙げると、彼は高校時代から「1日10分素振りだけは欠かさずにやる」と決めたそうです。
【1日に最低限これだけはやる】というノルマを設定することで、それが継続できた時には【自信の源】となります。
「目標は修正しても良い」と述べましたが、決して「目標は失敗しても良い」ではありません。(はじめから諦めても良いという訳ではない)
「継続は力なり」です。その継続が自信となり、夢へ向かう自分を大きく後押ししてくれます。
プラス思考
ここまで失敗に対する対処法を3つ解説しましたが、全ては【プラス思考】に繋がっています。
【①目標が達成できなかったときの原因を探る】では、自分にはコントロールできないことが要因で、目標達成できずに失敗してしまいました。
「外的要因ならしょうがないよね。次の目標の向けて進もう!」
【②設定した目標が適切だったか見直す】では、自分の目標設定に誤りがありました。
「目標設定がミスってたな。目標を設定し直して、次に進もう!」
【③最低限やるべきことを設定する】では、1日に最低限やるべきことを設定して、毎日継続します。
「毎日素振りを10分やる続けてきたんだ。自信を持って試合に挑むぞ!」
これらはすべて、ポジティブな意味付けを行うことができます。(=プラス思考)
【目標設定の目的は?】でも説明した通り、目標設定を行う目的は「夢を実現するためのロードマップを描くため」と「モチベーションUP」です。
「自分は失敗してダメなんだ」では、前に進むことができません。プラス思考に繋がる意味付けをすることで、失敗を過程にする作業を行います。
失敗に対する捉え方を、脳内でプラスの方向に導くことができれば、目標達成(=夢の実現)に大きく近づいていきます。
大切なことは、【失敗=結果】ではなく、【失敗=過程】と捉えることです。
まとめ
サッカーで夢を叶える【目標の修正】方法とは…
①【人間は計画通りに動けない動物】であることを理解する。
②【目標設定と挫折】は、隣りあわせであることを理解する。
③【目標設定の目的】を、今一度確認する。
④【失敗の対処法】を3つ覚える。
⑤【プラス思考】に繋がる意味付けをする。
以上の5ステップです。
是非、実践してみて下さい。