「サッカーで海外挑戦する際、エージェントや留学会社は必要ですか?」
モンゴル・ニュージーランド・タイ等の海外リーグでプレーしてきた私の元には、このような内容の質問がよく届きます。
質問に対しての解答を、先にお伝えします…
「必要であり、必要ではない!」
ごめんなさい、解答になってないですね(笑)。
詳しく説明すると、この質問に「正解」はありません。
エージェント(代理人)や留学会社を利用することで、選手にとって「有利になること」と「負担になること」の両面が存在します。
そこで今回の記事は、エージェントや留学会社を利用する「メリット」と「デメリット」をテーマにした内容で筆を進めていきます。
これから海外挑戦を検討しているサッカー選手は、是非参考にしてみて下さい。
目次
メリット①「プレーに集中できる」
海外に挑戦する際、自分が「プレーすること」以外にも、多くの「やるべきこと」が存在します。
例えば、あなたが海外にサッカー留学する場合…
- VISA関係の手続き
- 空港からの移動
- チーム探し
- 現地の銀行口座開設
- 語学学校の入学手続き
- 携帯やネット環境の手続き
- 家やホテルの手配 etc…
上記に挙げた項目を、解決する必要があります(他にも沢山あるかも…)。
その上で、サッカーをプレーしなければならないのです。
留学会社を利用する場合、これらの項目をサポートしてもらえるケースが多いでしょう。
その結果、手間の掛かる手続きや、現地の言語が話せなければ出来ないことに割く時間を節約することができ、自分のプレーに集中できる環境を手に入れる可能性が上がります。
※各会社やエージェント毎に対応できることが異なるので、事前に確認しておきましょう。
※国や地域毎に、手続き内容(特にVISA・入国条件等)は異なります。
メリット②「契約交渉をしてもらえる」
- トライアルでのプレーが評価される
- PV(プレービデオ)や、CV(経歴)が評価される
- エージェントが選手を売り込んで評価される etc…
様々なシチュエーションにより、とある選手が海外現地のクラブから獲得の意思を表明された場合…
次に必要なことは、クラブとの「契約」です。
契約の際には…
- 契約期間
- 給料
- 家
- 飛行機代
- 食事代
- VISA関係 etc…
様々なことを、事前に確認する必要があります。
これらを、海外現地の人間と行うので、語学力(その人が通じる言語)も必要です。
(最近は、オンライン上で契約を完結させるケースもかなり増えているようです!)
更に、国際移籍は複雑な手続きも必要になります。
詳しくは、この記事で詳しく解説しています。
また、給料の金額交渉等は、時に「駆け引き」も必要となります(少しでも給料は高い方が良いですよね…)。
エージェント(代理人)や留学会社は、このような交渉をすることが仕事の1つでもあるので、その道のプロに任せられることはメリットです。
メリット③「情報と信頼を手に入れられる」
エージェントや留学会社には、選手を何人も送り込んできた実績があったり、クラブオーナー、監督やコーチ等との信頼関係、コネクションがあります。
それは、契約を勝ち取る「可能性を広げること」につながります。
現代は、インターネットの発達によって様々な情報を知ることができますが、海外現地に行かなければ分からない情報も多く存在します。
また、その情報を活かすことが「できる」「できない」は、別の話だと言えるでしょう。
エージェントや留学会社を頼ることにより、今のあなたには所持していない「信頼」を利用できることになり、海外で契約を掴む際の大きなメリットとなります。
デメリット①「費用がかかる」
ここからはデメリットについて考えていきます。
まず、多くの選手が悩む「費用」について。
- 挑戦する国や地域
- サポート期間
- サービス内容 etc…
によって金額は異なりますが、プロ経歴等が無い選手がサポートを受ける初期費用の相場は「約10万円〜約50万円」といったところでしょうか。
※かなり大雑把な金額です。また、そのエージェントや留学会社によって大きく異なります。
前述した通り、海外クラブでサッカーをするためには、多くの「やるべきこと」が存在します。
時間や手間が掛かることも多く、その国の言語が話せなければ、自分一人で完結出来ないことも数多く存在します。
これらをサポートしてくれるのが、エージェントや留学会社の仕事なので、費用が発生することはある意味当たり前ですね。
この金額を「高い」or「安い」と捉えるのは、その選手次第ですが…
未来の自分へ先行投資するのか。
または、自らの力を信じてエージェントや会社に頼らず契約を掴みに行くのか。
あなたの置かれている状況に応じて、しっかりと検討するべきではないでしょうか。
※残念ながら、悪質なエージェントや留学会社が存在することも事実…
デメリット②「やるべきことが増える」
もしエージェントや留学会社を利用しない場合、クラブ探し、連絡、契約交渉等を自分一人で行う必要があります。
更に、VISA関係や宿泊先等の問題も付随してきます。
その上で、契約を掴むためにはサッカーで良いプレー(=結果)が求められます。
必然的に、自分自身がやるべきことの「量」が増えますね。
エージェントや留学会社を利用せずにクラブを探すことは、異国の地で様々な経験を得られるので、ある意味「大きなメリット」だと個人的には思います。
ただ、「時間や手間が掛かる」という観点から、デメリットとして挙げました。
まとめ
サッカーでの海外挑戦において、エージェント(代理人)や留学会社を利用する「メリット」と「デメリット」についてまとめました。
これから海外挑戦を検討する選手は、是非参考にしてみて下さい。
🔸エージェント(代理人)や留学会社を利用する「メリット」
- プレーに集中できる
- 契約交渉をしてもらえる
- 情報と信頼を手に入れられる
🔸エージェント(代理人)や留学会社を利用する「デメリット」
- 費用がかかる
- やるべきことが増える
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