vs Erchim
0-0 Draw スタメン フル出場
首位エルチムとの一戦。
優勝するには、勝ち点3が必要だった試合。
脳みそが破裂しそうなぐらい、めちゃくちゃ悔しい。
3年前、僕がモンゴルでプレーした最初の年も、今日の相手であるエルチムが優勝した。
その年は、リーグ戦2試合とカップ戦1試合、計3試合をエルチムと対戦したが、全て敗戦。
カップ戦もリーグ戦もエルチムが1位で、FCウランバートルが2位。
奇しくも、3年前もこの時期に行われたアウェーのエルチム戦が、優勝を争う一戦だった。
勝てば優勝に王手。負ければエルチムが優勝に王手。
その試合は1-2で敗戦。
僕自身は、前半で交代させられた。
不甲斐なくて、悔しすぎる、3年前の苦い記憶…。
優勝するには、エルチムを叩くしかないことは、シーズン前から分かっていた。
優勝するには、超えなければならない山。それがエルチムというチーム。
前期リーグは3ー3の引き分け。
カップ戦はお互い負けているので、リベンジを果たすには、この試合しか無かった。
チャンスは相手より多かった。
内容的にも、そこまで悪くなかったと思う。
僕自身も、持てる力を全て出し切った。
それでも、勝ちきれなかった。
これが、今の自分の実力。
たらればを言えばきりが無い。
あと数センチ、パスが手前だったら…
味方のシュートが、あと数センチ右にズレていれば…
ほんの少しの運を、味方にすることができなかった。
「This is football…」
試合後、監督は悔しそうな顔をしながら、こう言っていた。
その言葉通りだと思う。
ほんの少しの運が足りなくて、結果が変わるスポーツ。
それが、サッカーというスポーツ。
本当にめちゃくちゃ悔しい。
けど、この悔しさをパワーに変えて、更に成長していくことが1番大切だと思う。
そして、負けなかったことにより、優勝の可能性は僅かながら残っている。
これが、3年前より少しだけ前進した部分。
残り3試合。
他力本願ではあるけど、可能性がある限り、全力を尽くして戦う。
それが、本当のプロフェッショナル。
周りが何と言おうと関係ない。
自分はこの国に、3年前の忘れ物を取り返しに来た。
金色のメダルとトロフィーを。
それを実現するには、残り3試合にすべて勝利すること。
そして、フットボールの神様にお願いすること。
シーズンが終わった時に
「This is football !!!!」
と、もう一度監督に言わせてやろうと思います。
勿論、嬉しそうな顔で言ってもらいます。
世界一諦めの悪い、脱サラ海外リーガー
大津一貴