vs Ulaanbaatar City FC 1-2 lost
90分 フル出場
リーグ戦中断明け最初の試合。
前半開始早々に失点。
味方のゴールで同点に追いつくも、DFのミスからすぐに失点。
1-2のまま、同点ゴールを奪うことができずに試合終了。
現在、リーグ戦は10チーム中8位で、ここ4試合勝ち無し。
お世辞にも良いとは言えない状況。
『優勝を目指す!』とシーズン前に目標を掲げていたチームだが、このままでは降格争い。
望ましくない現状に陥っているのは、何かしらの理由が必ず存在する。
そして、その理由は1つだけではなく、多数存在すると自分は分析している。
多数存在している理由をひとつずつ解決することが、この状況を打破できる唯一の方法だと思う。
しかし、簡単に解決できるのであれば、既に修正できていて、この試合では勝ち点を拾えていたはず。
そう簡単に物事が進まないのが、フットボールの世界であり、スポーツの世界なのだろう。
もっと言えば、それが人間社会であり、この地球上の掟みたいなものなのだろう。
いくつかの勝てない理由を深く分析すると、自分が何かしらアクションを起こせば解決できそうなことと、自分がどんなにアクションを起こしても解決できないこと、この二種類に分けることができる。
自分に解決できないことは、どんなに自分が血のにじむような努力をしたとしても、現状は変わらないままである。
なぜなら、自分には”コントロールできないこと”だからだ。
当たり前のことではあるが、結果が出ない状況だと”コントロールできないこと”に捉われて、自分を見失ってしまいがち。
そのコントロールできないこととは、目に見える数字(=結果)だったり、他人の言動だったりする。
そして過去に、”コントロールできないこと”に支配されて、自分を見失ってしまった自分自身の経験も多々ある。
この望ましくない現状を打破するためには、いまの自分にできることにフォーカスして、アクションし続けること。
これが、勝利という結果に繋がるはずだ。
結果が出ない時は、苦しい、きつい、辛い。
でも、
「こういう展開でこそオレは燃えるヤツだったはずだ…!」
今までの自分のサッカー人生を振り返ってみても、何か大きな結果を残す時は、いつも大逆転であった。
小学生の時、札幌市の大会で1~2回戦で負けるようなチームに所属していたけど、札幌市No1チームを破って北海道大会出場を決めた時の試合は、負けていた状況から自分のゴールで試合をひっくり返し、4-3の打ち合いを制した。
区選抜チームだった時は、格上の札幌選抜との試合に自らのゴールで勝利し、ジャイアントキリングを起こした。
高校生の時はずっとBチームだったけど、最後の最後で選手権メンバーに滑り込み、最終的には試合にも出場するまでになった。
大学生の時は、「一番下のチームでも良いからFWをやらせて欲しい」とスタッフ陣に直談判。その通り一番下のチームになったけど、ゴールを積み重ねて、結果的にAチームのスタメンとなってゴールを決めまくり、関東リーグ昇格を自らのゴールで手にした。
そして何よりも、癌になったのにプロサッカー選手になることを諦めなかったのが、大津一貴という男だ。
「おう、オレは大津」
「あきらめの悪い男…」
この崖っぷちの状況でこそ、力を発揮するのが自分の長所。
それに、外国人でもある自分が今の状況で求められているのは、間違いなく結果。
「ここで働けなけりゃ、オレはただの大バカヤロウだ」
結果を掴むためにも、自分の力を最大限発揮する。
自分がコントロールできることにフォーカスしながら。
背番号14番には、その力がある。
と、スラムダンクが教えてくれた。
三井寿という男が教えてくれた。
「静かにしろい この音がオレを蘇らせる、何度でもよ」
今の自分にとっては、バスケのリングではなく、サッカーゴールのネットが揺れる音なのかもしれない。
自らのゴールなのか、もしくは自分のアシストからの味方のゴールなのか、はたまた自分が身体を張って守備をした時にスタートした攻撃からのゴールなのか…。
どれなのかは分からないけど、きっとゴールが自分たちのチームを蘇らせてくれる。
諦めの悪い男、大津一貴はまだまだ死んでいない。